はじめまして。ブランドオーナーの根本幸恵と申します。
商品の物語を大切にしているMauWa Circle。
ならば、オーナーである私自身の紹介や想いも伝える場を設けなければ。
ということで、少し長くなりますが、自己紹介をこちらでさせていただきたいと思います。
アフリカとの出会い

福島出身、海外経験ゼロ。
外国人は全員「アメリカ人」と呼んでしまうほど(なんて安易な)、海外との接点は全くなかった田舎者の私が、グググッと海外との距離が縮まったのが高校生の時。
新聞に挟まっている広告裏の白紙を見つけては絵を描くのが好きだった高校生の私は、とあるテレビ番組を見て衝撃を得ます。
その番組では、「夢は生きること」と話す途上国の子供の姿が映し出されていました。
今でこそ、「支援」という言葉は安易に使いたくは無いのですが、その映像が私をアフリカに向かわせてくれるキッカケとなったのだとは感じています。
結局、服飾やデザインの学校に行くか悩んだものの、「海外を知りたい」という好奇心から、国際学部へ入学。
夏休みなどの長期休みの際には、お金を貯めて、海外ボランティアや海外留学に参加していました。
そんな中で、あまりみんなが行っていないという天邪鬼?な理由で選んだのが、アフリカ。
かつて衝撃を得たテレビの映像の子もおそらく、アフリカのどこかの国の子だったと思います。
参加したのはエイズ孤児支援を行う団体主催の国際ワークキャンプ。
訪問先のウガンダに降り立ったとき、最初に感じたのは
とてもシンプルな驚きでした。
「本当に、みんな黒人さんなんだ…!」
英語もカタコトの私にとっては、まさに未知の世界。
けれど、その“違い”こそが、私の価値観を一気に広げてくれました。
渡航前まで抱いていたイメージは、
「貧困」や「エイズ」といった、どこかネガティブなもの。
でも実際に出会ったのは、
ただまっすぐに“生きる”ことに向き合っている、エネルギッシュな人たちでした。
同年代の現地の人たちと共に暮らし、一緒に体を動かし、交流するうちに、
「全く違う世界の人」だと思っていた距離は、するすると近づいていきました。
日本に戻ると、よく聞かれたのが
「え、危なくなかった?大丈夫だった?」
その度に、どこか胸がザワッとする感覚がありました。
だって、私が見てきたウガンダは、
「むしろ、すごく楽しくて、あったかくて、素敵な場所だったよ。」
だったから。
――だからこそ、伝えたい。
そんな想いが、あの日からずっと残り続けています。
この頃から、アフリカの人々・空気に魅了され、土地に根付く文化や人々、自然の恵みへの探求が始まりました。
心と身体と、そしてアフリカ

卒業後は、アロマの会社や手仕事のショップで勤務。
仕事でアフリカに関わることはほとんどなかったものの、心の奥ではいつも「アフリカ」という言葉があり、自分の好奇心が満ちていく場所を探し続けていた気がします。
会社員としての日々の中でも、アフリカ音楽に夢中になるなど、暮らしのそばにはいつも“アフリカ”がありました。(ジャンベを叩いたり、踊っておりました。。。)
そんなOLライフを送っていた30歳手前。
激務に加え、年齢の節目も重なったせいか、体調を崩してしまいました。
元気だけが取り柄だと自負していた分、毎週のように病院に通う日々は、正直ショックでした。
ただ、そのことが改めて自分自身の生き方と向き合う時間となったと今は思っています。
結局、仕事は辞め、「本当に心が求めることをして生きていく」ことを決意。
ずっと胸の奥にあった「アフリカに関わりたい」という想いに、ようやく素直に向き合う決心をし、アフリカ専門の旅行会社へ転職。
そこから、アフリカとのご縁が少しずつ深まっていきました。
旅の手配から提案、さらには添乗まで。
サバンナを駆け抜け、砂埃にまみれながら旅する日々。
好奇心を大きく刺激しながら、心も体も少しずつ癒してくれていきました。
その後、ケニア・ナイロビで働く機会をいただき、単身で現地へ渡りました。
勤務期間は決して長くはなかったものの、刺激的な毎日で、新しい発見と学びの連続でした。
“無い”ものだらけの環境の中でも、力強く、素直に生きる人たち。
何よりも心を打たれたのは、生き抜く力の強さと素直さ。
駐在中、短期契約でドライバーを雇ったことがありました。
彼には、生まれたばかりの子供がいて。
念の為、短期で良いかを確認するために、
「ピークシーズンのみの契約になる。その後は仕事は無い」
と彼に伝えたところ、彼から帰ってきた言葉は、
「大丈夫。僕にはニワトリがいるから」
とても拍子抜けしたのを覚えています。
きっと、今あるものが大切で。
小さなことでアタフタしがちな私にとって、その言葉ほど力強く、生きる力を感じたものはありませんでした。
一方で、十分な医療が届かないという現実にも直面しました。
そんな中で出会ったのが、私たちの本来の自然治癒力。
そして、心と体に寄り添う「手当て」や「癒やし」の大切さに、あらためて気づかされたのです。
帰国後は、心身の学びを深めながら、ヨガ指導やチネイザン(気内臓療法)のセラピストとして活動。
同時に、かねてより思い描いていた“心に繋がる手仕事”のブランドをスタートしました。
ギャラリーショップや小売の現場で働いていた頃から、物語を宿すものづくりに惹かれてきたのだと思います。
ケニアで出会った、心に響くアートや手仕事、自然の恵み――バオバブオイルなど。
「好き」から始まった旅のかけらをひとつひとつ集め、
アフリカの持つエネルギーを、商品を通して皆さまにお届けしています。
大切にしている想い

なぜ、こんなにもアフリカの大地に惹かれるのだろう。
それは、力強く生き抜く人々への憧れなのかもしれません。
誰の中にもある、小さな好奇心や生命力。
その種が、そっと刺激される瞬間があるのです。
そんな人の心が動く瞬間が私は大好きです。
今は無き母。
アフリカ添乗のお仕事から帰り、入院する母を尋ねた時。
『マイシャと精霊の木』という本を持っていきました。
サバンナに生きる動物と大自然を切り取った写真と共に添えられるマサイの少年と動物と精霊たちの愛といのちの物語。
断続的な痛みが襲う中、本のページを開いた瞬間、生き生きと輝いた母の瞳。
ライオン、シマウマ、キリン、アカシアの木、地平線沈む夕陽。
笑顔でページを捲る母。
旅への憧れやアフリカの景色は人の心を動かす。
それを確信した瞬間でした。
手仕事には、物語があります。
だからこそ、心が動かされる。
心が動けば、自然と笑顔が生まれ、元気が湧いてくる。
手仕事は、まるでお薬のように、心に栄養を与えてくれるのだと思います。
商品を届ける中で、多くの人との出会いがあります。
ナイロビで二人の子供を育て、自身のアトリエを経営するNaomi(ナオミ)。
ラム島で子供たちにアートを伝え、自身のオリジナルのアクセサリーをデザインするNyambra(ニャンブラ)。
届けてくれる荷物には小さなギフトを入れてくれるラム島のシルバー職人たち。
手に取る人も、作る人も。
繋がり合い、生きる力として受け取ってくれたら嬉しい。
アフリカの大地から届いた小さな手仕事品が、
心に元気を与え、彩り豊かな日々をつくっていくことを願っています。
ちょこっとプロフィール
◎好きなこと/趣味
・ヨガ、ボディワーク
永遠の練習生です。
★ボディワークのHP:https://www.dingadinganaholistics.com/
・絵を描くこと
時間があれば描いていたい。特に色塗りと人の表情を描くことが好きです。
・美味しいものを食べること
ケニアの好きな食べ物は。。。。キャッサバ芋フライ、サマキ(魚)のココナッツ煮、ビリヤニ!

