トラッシュアート Joan Otieno [ケニア]

明るくエネルギッシュな笑顔の持ち主、ケニア人女性アーティストJoan Otieno(ジョアン・オティエノ)。

ゴミからアート作品を作り上げるアーティストJoanのアトリエがあるのは、ケニア・ナイロビ郊外にあるスラム街。
街にはゴミ山が無秩序に広がり、それさえもが暮らしの一つと化している異様な光景が広がっています。


彼女はナイロビ郊外で生まれ育ちます。
人口が増えると共に、広がるゴミ山に昔から強いフラストレーションを感じていた彼女。
何も対策が取られない状況に、ただ腹を立てるのではなく、行動を起こそうと決め、ゴミを使ってアート作品を作成し始めます。

画家になることが夢だった彼女。しかし、画家への道は容易でありませんでした。はじめは両親の反対もあり、大学に進学し会計学を学びます。しかし、アートへの想いを捨てきれず、ケニア人画家Patrick Mukabi に師事。Patrickに認められた彼女は、その後、プロ画家としての活動の場を広げていきます。

プロ画家となった後も、兼ねてから続けていたゴミアートを続けていきます。深刻化するナイロビのゴミ問題へ、強いメッセージと共に生み出される彼女の作品は、英国東アフリカ研究所や鉄道博物館など、様々な場所で展示されました。

アートを通じた意識啓発だけに留まらず、Joanはさらなる挑戦を求めていました。
自身の経験を活かしたメンターシップ「ワレンボ・ワサニイ」を設立します。カリオバンギスラムの少女たちにアートを通じて環境への意識を高めるトレーニングを行いました。さらには、子どもたちの創造力の可能性を生み出していくアート活動も開催。今では、子どもたちと共にゴミから見事な服を作り出し、ファッションショーを開催しています。

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